日本医学会分科会利益相反会議

トップページへ戻る

議事要旨

第2回日本医学会分科会利益相反会議

医科系大学におけるCOIマネージメントの現状と問題点

玉置俊晃(国立大学医学部長会議研究倫理に関する小委員会委員長)

 国立大学医学部長会議では、利益相反(COI)に関するアンケート調査を平成22年10月に実施した。その結果を23年2月に調査結果に協力いただいた医科系大学に送った。平成20年11月に文部科学省と連携して、全国79医科大学(国公私)にCOIポリシー策定に関するアンケート調査を行ったが、当時は「ポリシー策定あり」の大学が23%、「今年度に策定中」が10%であり、33%しか策定が普及していなかった。
 今回は92%が大学としての「COIポリシー」を策定しており、臨床研究のCOIも75%の大学で作成していた。2年間でCOIに対する認識が大きく高まったと思われる。一方、COIの考え方やマネージメントルールには確立されたものはなく、多くの大学がCOIに関する意見交換や情報の共有を行うことの必要性を感じている。
 平成23年3月に日本製薬工業協会から「企業活動と医療機関等の関係の透明性ガイドライン」が公表された。医科系大学における研究推進のためにも、適切なCOIマネージメントの重要性が増してきている。

スライド資料(PDF/925KB)