日本医学雑誌編集者会議 Japanese Association of Medical Journal Editors

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議事要旨

第1回日本医学雑誌編集者会議(JAMJE)ならびにシンポジウム:設立総会

挨拶

矢﨑義雄(日本医学会副会長)

 日本医学会は105分科会を擁しているが、その加盟資格として、学会誌を発行するということがある。今後、学会誌のクオリティを高めるために編集長に出席いただいて、どのような方針で編集を進めていくかの情報交換をしながら、学会誌のあり方を含めて議論いただきたい。
 日本医学会では医学用語管理委員会を開原先生が担当されているが、学会誌のトータルな、俯瞰的な将来像を議論する場がないということで、今回、改めて日本医学雑誌編集者会議(JAMJE)を設立した。
 外国では約30年前から編集長の集会があり、わが国に今日までなかったことは、むしろ異例である。
 最近は論文のオリジナリティやモラルについての問題がアカデミックな雑誌で起きている。臨床研究の場合には、ヘルシンキ宣言に則ったインフォームド・コンセントを十分に取得して研究をしているか否かという課題やデータの問題がある。
 そのようなリスク管理も大事であるが、わが国の学会誌がグローバルな視点からクオリティが高いかというと、そのような状況には至っていない。クオリティが高い雑誌に研究者が投稿することは昔から言われているが、そうした雰囲気がわが国で広まっていかないこともあって、個々の学会ではなかなか対応しきれていない。それらも含めて、今後、わが国の学会誌の質向上と情報発信能力をいかに高めていくかが大きな課題である。
 本日の日本医学雑誌編集者会議設立総会においてグローバルな視点も含めて後ほど、総合討論をしていただきたい。