第1回日本医学雑誌編集者会議(JAMJE)ならびにシンポジウム:シンポジウム
日本医学雑誌編集者会議の使命と課題
北村 聖(東京大学医学教育国際協力研究センター教授)
WHO西太平洋地域医学情報データベース日本委員会(WPRIMJ)にて医学雑誌の質の向上のために編集者間の意見交換の必要性が挙げられたことから、2007年5月から設立に向けた準備を開始し、国際シンポジウム「信頼できる医学情報の共有」を開催した。
これらを背景に、2008年8月に日本医学雑誌編集者会議Japanese Association of Medical Journal Editors(JAMJE)が設立された。当面、日本医学会分科会105学会158誌の編集者の集まりとすることになった。
JAMJEの目的として、1)医学雑誌と編集者の自由と権利の擁護、2)医学雑誌の質の向上への寄与、3)著者と医学雑誌・編集者の倫理規範の策定、4)海外の編集者会議との連携が掲げられた。
さらに医学雑誌の質の向上に向けた具体的行動として、1)用語の整理・統一、2)国際的な基準に準じた投稿規程への準拠、3)査読システムの改善、4)臨床試験の公的機関への登録、5)ランダム化比較試験におけるCONSORT声明の遵守などに向け、講演会・ワークショップや編集者や研究者に対する講習会などを開催していくこととなった。
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