日本医学雑誌編集者会議 Japanese Association of Medical Journal Editors

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議事要旨

第2回日本医学雑誌編集者会議(JAMJE)総会・第2回シンポジウム:シンポジウム

指定発言 Cancer Science

宮園浩平(日本癌学会Cancer Science Editor)

 Cancer Scienceは日本癌学会の機関誌で100年を超える歴史を持っている。2003年から現在の名称に変更したことをきっかけにImpact Factorが上昇し、それまでは1.5~2.0ぐらいであったのが2005年以降は3点以上を維持している。会員からの投稿を募るために、評議員はその任期3年のうちに最低1編の論文をCancer Scienceに発表しなければいけないなどの規則を決めている。また、Cancer Scienceでは総説を数多く掲載しているのも特徴で、Impact Factorを上げる上で非常に有効となっている。Impact Factorの上昇に伴い海外からの投稿を中心に雑誌への投稿数がそれまでの3倍以上に急増した。それに伴い採択率も次第に下がり、現在は32%となっている。雑誌社のWiley-Blackwell社との協力は編集を円滑に行う上で極めて重要であるだけでなく、雑誌社側もアメリカ癌学会でパンフレットを作って宣伝するなどの努力をしてくれていることが雑誌の質の向上に役立っていると思われる。

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