日本医学会臨床部会利益相反委員会ならびに日本医学雑誌編集者会議（JAMJE）合同シンポジウム：総会
開会の挨拶
髙久史麿（日本医学会長）
本日，日本医学会臨床部会利益相反委員会ならびに日本医学雑誌編集者会議（JAMJE）合同シンポジウムを開催するに当たり一言申し上げます．日本医学雑誌編集者会議は2年前に設立され，これまで2回開催されてきた歴史があります．一方，日本医学会の臨床部会の中に利益相反委員会を作る必要があるとの要望があり，曽根三郎徳島大学大学院教授を委員長とする日本医学会臨床部会利益相反委員会の初会合が平成22年4月20日に開かれました．
臨床の現場にとって，患者を対象にした研究，薬剤を用いての治験などを欠かすことができませんが，これらの研究には利益相反に関連したさまざまな問題が起こりうる可能性があります．特にその臨床研究の結果を医学雑誌に発表する際に利益相反の問題をどのように考慮すべきかは国際的にも問題になっていることは皆様ご存知の通りです．その意味で，日本医学会臨床部会利益相反委員会と日本医学雑誌編集者会議（JAMJE）が合同のシンポジウムを持つことに大きな意義があると考えています．演者の皆様方のご発表と活発なご議論を期待しています．
