日本医学雑誌編集者会議 Japanese Association of Medical Journal Editors

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背景・経緯

背景

医学雑誌編集者国際委員会
[International Committee of Medical Journal Editors(ICMJE)]

 雑誌に投稿される原稿の形式についてのガイドラインを作成するために、医学雑誌編集者の小グループによる会議が、1978年、British Columbia州Vancouverで開催された。このグループは、その後バンクーバー・グループとして知られている。バンクーバー・グループによる最初の規定は1979年に刊行され、そこには米国国立図書館(NLM)によって制定された書誌的事項の記載形式が盛り込まれている。このグループは、その後、医学雑誌編集者国際委員会(International Committee of Medical Journal Editors: ICMJE)へと発展して毎年会議を開いている。
 ICMJEはUniform Requirements for Manuscripts Submitted to Biomedical Jounals「生物医学雑誌への投稿のための統一規定」を2007年版まで作成してきている。さらに、いくつかの問題に関しては個別の声明としても発表されている。このように次第に出版倫理や臨床研究登録など関連範囲も広げている。
 これに対応して、いくつかの国で、医学雑誌編集者委員会・会議が結成されている。

西太平洋地域インデックスメディカスWPRIM

 WHO本部の図書館部門では、信頼ある保健情報へのアクセスを整備することを目的として、2004年にGlobal Health Library (GHL) プロジェクトを開始した。この活動の1つにGlobal Index Medicus (GIM) の開発がある。米国のIndex Medicus は米国国立医学図書館 (NLM) 作成の医学文献索引であり、そのデータベースであるMEDLINEはPubMedとして無料公開されている。GIMは、WHO各地域事務局の主導により、地域特有の情報を提供するという目的に基づいて構築されるデータベースであり、MEDLINEで網羅されていない情報を補完する役割も担っており、将来は、各地域版Index Medicusを統合化することも構想されている。
 日本が含まれる西太平洋地域においても、地域版 Index Medicusの準備が進められている。このデータベースは、西太平洋地域版 (Western Pacific Regional) のIndex Medicus であることからWPRIMと呼ばれる。

経緯

  • 2005年5月23-25日

    クアラルンプール WHO/WPRO主催 各国図書館担当者ワークショップ(参加13ヵ国)「WPRIM作成に着手することを確認」

  • 2006年3月30-31日

    WPRIMマニラ会議

  • 2006年11月21日

    WPRIM国内委員会 (WPRIMJ) を設立

  • 2006年12月11-12日

    WPRIM北京会議 WPRIM収載雑誌選択基準の具体化

  • 2007年5月8日

    第6回 WPRIM国内委員会(WPRIMJ)会議
    第1回JAMJE準備会:WPRIMJにて医学雑誌の質の向上のために編集者間の意見交換の必要性が挙げられたことをきっかけにして、編集者会議の設立に向けた準備会を開始

  • 2007年5月17-18日

    WPRIM東京会議

  • 2007年5月19日

    WPRIMJ・JAMJE準備会 主催国際シンポジウム
    信頼できる医学情報の共有 - 医療専門家から消費者まで ? 国立情報研究所講堂

  • 2007年11月2日

    第2回JAMJE準備会

  • 2008年3月4日

    第3回JAMJE準備会

  • 2008年5月4日-5日

    アジア太平洋医学雑誌編集者会議(APAME)の設立会議 (ソウル)(参加12カ国)
    アジア太平洋地域における質の高い医学情報を普及させることにより健康増進をはかることを構想
      - 保健関連の雑誌・図書の出版基準のレベルアップ
      - 地域内で発行された論文の統合的索引付け
      - 医学論文へのアクセスの最適化

  • 2008年5月20日

    第1回JAMJE組織委員会

  • 2008年8月1日

    第1回日本医学雑誌編集者会議設立総会