日本医学会

お知らせ

世界保健機関(WHO)のICD改訂(ICD-11)についての要望書

平成20年2月15日

厚生労働大臣
 舛 添 要 一 殿

日 本 医 学 会
会長 髙 久 史 麿

世界保健機関(WHO)のICD改訂(ICD-11)についての要望書

 日本医学会は「医学用語管理委員会」を設け、傘下の各分科会と共に「日本医学会医学用語辞典」を編纂しており、現在第三版が刊行されています。この辞典は、日本における医学用語の標準化をめざしたものであり、日本医学会としてはこの辞典に収載された用語が広く使われるようになることを希望しています。

 現在、厚生労働省においては、国際疾病分類(ICD)日本語版の第11版に向けての改訂作業が進行中であると聞いています。日本医学会としては、今回の改訂を期に、国際疾病分類日本語版収載の日本語と日本医学会医学用語辞典の日本語との間に整合性があることを強く希望するものです。
 これまでも、改訂作業には、日本医学会の分科会の一部が協力してきたことは承知していますが、過去には、分科会の間で意見が必ずしも一致せずに混乱を招いた事態もありました。現在、医学用語全体の調整は日本医学会医学用語委員会が行っており、日本医学会としてこの改訂作業にご協力すれば、このような混乱は避けられるものと思われます。

 上記の事情をご勘案の上、ICD11と日本医学会の用語辞典との整合性を確保する方法についてご検討いただきたくお願い申し上げます。