研究倫理教育研修会

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議事要旨

第2回研究倫理教育研修会

研究倫理に関する医学系と他領域との全国的連携構想

市川 家國(信州大学特任教授)

 昨年はNOVARTISをめぐる不正事件がメディアで大きく取り上げられ、わが国における研究不正、中でも医薬品をめぐる臨床研究の領域における不正の裾野の広さに社会が驚いた年でした。わが国の臨床研究者の身についた習慣が、国際舞台で”非常識”の烙印を押されるのを一般の人が見た時と言えるのでしょう。
 続々と表面化する研究不正に伴い、社会が研究者に対して疑惑の念を深めるにつれ、研究者に対する規制強化が進み、それが研究者の自律への芽を摘み取り、研究への自信が萎えそうになる状況が生まれていますが、その背景には、アカデミア側に明らかな行動不足があったことは否めません。プロフェッショナル集団としての自負、この自負に立って求める研究の自由、だからこそ生じる責任性を強く意識すれば、研究者自身がそれに向けて英知と努力を尽くす必要があります。そういった意志を行動として結集すべく、本年4月研究者から成る全国的組織が「一般財団法人公正研究推進協会」として設立されています。

資料1(PDF/1.02MB)

資料2(PDF/471KB)