研究倫理教育研修会

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議事要旨

第3回研究倫理教育研修会

新たな専門医制度における医学・医療倫理について

吉村 博邦(一般社団法人日本専門医機構理事長)

 わが国の専門医制度は、かねてより各学会が独自に制度を構築し運用してきた。しかし、専門医の認定基準が不統一で専門医の質にバラツキがあること、多様な専門医が乱立し分かりにくいことなど課題が指摘されていた。また、臨床研修終了後の医師として最も重要な専門研修について、現在、わが国には統一的な仕組みがないことも大きな問題である。
 国の「専門医の在り方に関する検討会」の報告書を受けて第三者機関としての日本専門医機構(以下、機構)が設立され、新たな仕組みがスタートした。専門医の研鑽は、①臨床経験、②医学研究、③共通講習(医療倫理、医療安全、感染管理など)・領域講習(講習会、講演会、シンポジウムなど)の受講などからなり、また、機構には、社会から信頼される質の高い医療を提供出来る専門医を育成し認証することが求められることから、高い医学・医療に関わる倫理性が求められる。

スライド資料(PDF/415KB)