研究倫理教育研修会

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議事要旨

第4回研究倫理教育研修会

医学研究・発表における諸問題:変化に対応するには

湯浅 保仁(東京医科歯科大学副学長/日本医学雑誌編集者組織委員会委員)

 医学研究・発表における諸問題には、研究不正、生命倫理、個人情報保護、利益相反(COI)管理などがある。これらは欧米から問題点として日本に入り、日本では対応に追われることが多い。例えば、研究不正では、捏造・改ざんなどがあるが、残念ながら日本人研究者も研究不正で問題となることが後を絶たない。研究不正の結果として起こる論文の撤回も日本は多い方である。
 研究不正への対応には公的機関による指針や法律の施行も行われているが、やはり大学や学会などによる教育が最も重要である。また対応に当たっては、医学コミュニティがまとまって迅速に行動することが大事である。大学ごと、学会ごとに対応が違っていては、社会からの信用を得ることは難しい。そのため、各学会が一堂に集まる日本医学会が果たすべき役割は大きい。

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