研究倫理教育研修会

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議事要旨

第4回研究倫理教育研修会

国内外で始まった研究不正審査標準化への動き

市川 家國(信州大学特任教授)

 今日、わが国発の研究に対する国際的信頼の回復が喫緊の課題となる中、ここ数年来、アカデミア・サイドからも、研究者・大学院生向けの教材づくりや配信に加えいくつかの動きがみられる。それらを総じて大別すると:
1)研究者・大学院生を対象とする教育・啓発活動
2)研究発表の場である国際学術誌が求める研究者規範の調査と広報
3)研究不正審査の適正・均てん化へ向けた提言
4)研究者行動規範の国際的均てん化に向けた海外教育協力活動

 今日、研究不正疑惑における調査・審査を巡っては、そのプロセスと判断基準に関してそれぞれの研究機関、各国政府機関さらには各種国際学術誌の間に相違が目立ち、各方面に戸惑いを生じている。その点を懸念した研究不正調査・審査の専門家が集まり、海外の識者の意見も参考に1年間にわたって取り組んでいるのが3)の活動である。内容は近々、不正疑惑調査に当たって配慮すべき点として、提言の形で発表されることが期待されている。

スライド資料(PDF/2.48MB)