日本医学会分科会利益相反会議

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議事要旨

第2回日本医学会分科会利益相反会議

国際的なCOIマネージメントの現状と動向

J. Patrick Barron(東京医科大学国際医学情報学主任教授)

 COIについての国際的な現状を調べるために、欧米やアジアの著名な臨床家30名にアンケートを行った。12カ国、18名より回答が得られたが、すべての質問に答えた者はほとんどいないという結果であった。全回答者のうち13名が「COIは今後より厳しく、より重要になる」という見通しを示しており、それぞれがCOIについて注目していることは伺えたものの、各回答を通しての印象としては、COIに関しての現状(理解度、教育、COI明記の方法、教育、情報の開示についてなど)はかなり多面的であり、1つの傾向を伺うことは難しい。
 COIへの認識は世界各国、また学会、組織、大学、教育機関などさまざまな領域でそれぞれ独自の方針があり、未だ統一されていない。個人的見解ではあるが、今後ますます重要視されるであろうCOIマネージメントを定着させるべく、日本医学会が先導を務め単一の国際的なガイドライン作りとICTを駆使したCOIの教育や情報の共有にますます貢献されることを願う。

スライド資料(PDF/111KB)