日本医学会分科会利益相反会議

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議事要旨

第4回日本医学会分科会利益相反会議

日本医学会分科会にかかるCOIマネージメントの現状

土岐祐一郎(大阪大学大学院教授)

 本年も日本医学会118分科会における医学研究に関わる利益相反(COI)対応の現状についてのアンケート調査を行った。COI指針策定済み85学会(72%)、COI委員会設置済み88学会(75%)と順調に増えている。種別では、臨床系に比べ基礎系、社会系の分科会では3割程度の設置率にとどまっていた。
 COI委員会の内容やCOI申告の様式はほぼコンセンサスが得られつつあるが、集められた役員のCOI開示の方法、申告されたCOIのチェック、マネージメントの実際、罰則規定などの実運用については統一性が見られなかった。また、教育セミナーや専門医カリキュラムへの組み入れなど学会員への啓発活動はまだ不十分であると思われた。日本製薬工業協会「企業活動と医療機関等の関係の透明性ガイドライン」については、C条項と個人情報保護の問題を除いては概ね理解が得られていた。近年の高血圧薬問題の影響に関して、医師主導の臨床試験の新たな実施ガイドラインを切望する意見が多く見られた。

スライド資料(PDF/916KB)