日本医学会分科会利益相反会議

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議事要旨

第7回日本医学会分科会利益相反会議:シンポジウム

日本医学会分科会を対象としたアンケート調査結果について

寺井 崇二(日本医学会利益相反委員会委員)

 138分科会のうち、107学会より回答を得て、その結果を以下のようにまとめました。
 質問1.ICMJE DISCLOSURE FORM 2021を活用し、統一した管理システムの構築には、資金と人材の確保が必要と思われますが、今後どこで対応すべきと考えますか。
 答え. 学術雑誌(和文・欧文)の編集プロセスとCOI管理については(編集者申告56%、査読者申告22%)、編集者・編集協力者について著者らとRelationship and activities, and COIの開示については、しているところは20%、虚偽のCOI申告違反者への処分規定については、規定あり50%であった。ICMJE DISCLOSURE FORM全面採用への対応については、可能52%、困難19%、Role of funding sourcesの項目立てしているところが5%であった。Acknowledgmentの項目立てしているところは39%、 Contributions/Contributorsの項目については、しているところは32%、学会自体の組織COI状況のWEB公開については、している13%であった。会員のCOI管理システムが出来れば活用するかについては、するは64%であった。管理システムを構築すべき機関については、行政機関は56%、研究機関団体は13%であった。
 今回各分科会からでた日本医学会利益相反委員会への要望については、1)会員のCOI監理システム構築への貢献、 2)DISCLOSURE FORM記載例の提示、3)組織COI事例とQ/A提示、COI管理の国内外の情報共有化、4)分科会の特殊事情に配慮した対応が 挙げられた。
 今後の課題については、1)COI管理の国際基準 ICMJE Recommendationsへの整合化、特にinstitutional COI管理の理解と適切な対応、2)産学連携推進のためのCOI管理にかかる倫理教育の必修化、3)会員にかかるCOI管理システムの構築、4)COI管理にかかる国際動向の把握と関連情報の共有化 が挙げられた。
 以上アンケートの結果をまとめました。ご協力頂いた107分科会の皆さまに感謝申し上げます。

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