

浅井 文和(日本医学ジャーナリスト協会会長)
近年、患者・市民参画(PPI)の進展により、患者団体役員や患者代表が診療ガイドライン策定や政策形成に関与する機会が増えている。このため、患者団体におけるCOI管理の現状と課題について検討した。現在のCOI管理は主に研究者や専門職を想定して設計されており、患者団体の活動実態との間にギャップが存在する可能性がある。
日本では製薬会社と患者団体の関係については、日本製薬工業協会が2012年に『企業活動と患者団体の関係の透明性ガイドライン』を策定し、製薬会社が患者団体に提供した金銭的支援等について、一定のルールの下で情報開示している。また、いくつかの診療ガイドラインで患者参加が進んでいる。患者団体側では、一部団体で自主的にCOI管理に関するガイドラインかQ&Aを作る動きがある。患者団体のCOI管理に関する制度的議論や学術研究はまだ少なく、今後、患者団体の実情に合ったCOI管理の検討を進める必要がある。
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