日本医学雑誌編集者会議 Japanese Association of Medical Journal Editors

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議事要旨

第2回日本医学雑誌編集者会議(JAMJE)総会・第2回シンポジウム:シンポジウム

出版倫理の教育

北村 聖(東京大学医学教育国際協力研究センター教授)

 2008年の日本医学雑誌編集者会議(JAMJE)の設立総会で、本会議の理念として医学雑誌の質の向上に寄与することが謳われた。すなわち論文の質、編集の質、ならびに査読の質の向上に寄与することが必要である。そのために、講演会・ワークショップを開催し、編集者や研究者に教育することが活動の一つであることが認められた。
 今回の講演では、東京大学におけるPBLチュートリアル教育の中での出版倫理教育例を紹介する。東京大学ではミスコンダクトのシナリオを挙げ、それが社会に及ぼす影響、ミスコンダクトに対する社会の反応などを学ばせた。さらに、生物医学雑誌への投稿のための統一規定や臨床試験登録制度についても自主的な形で学ばせた。学習後のアンケートでは、学生、教員何れも、学生の段階で論文の出版倫理を学ぶことを高く評価していた。出版倫理を含め、プロフェショナリズムの教育には、少人数によるPBL形式の教育が有効であると考える。

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