第5回日本医学雑誌編集者会議(JAMJE)総会・第5回シンポジウム:総会
医学用語管理委員会より
~医学用語標準化の難しさ~
脊山洋右(日本医学会医学用語管理員会委員長)
日本医学会では分科会間の用語の統一を目的としておりますが、いくつかの問題点が浮かび上がってきました。
「expiratory vital capacity」は医学用語辞典第3版の改定にあたって、ある学会から要請があり、それまで使われていた「呼気肺活量」を「呼吸肺活量」に変更しましたが、昨年末に他の学会から指摘があって、医学用語管理員会で検討した結果「呼気肺活量」に戻しました。
一方、「Churg-Strauss症候群」の同義語として「eosinophilic granulomatosis with polyangitis(EGPA)」を使うという提案は、関係者間で意見がまとまっていないので継続審議にしました。
webによって意見交換が容易になり、活発になったことは喜ばしいことであり、日本医学会分科会が発行している雑誌の編集委員会でも、この議論の輪に加わって医学用語標準化への力となって戴くよう、お願いいたします。
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