日本医学雑誌編集者会議 Japanese Association of Medical Journal Editors

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議事要旨

第7回日本医学雑誌編集者会議(JAMJE)総会・第7回シンポジウム:シンポジウム

編集ガイドラインとCOI

津谷喜一郎(東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学特任教授)

 2014年2月に日本医学会利益相反(COI)委員会により「医学研究のCOIマネージメントに関するガイドライン」第2版が公表された頃より、日本医学雑誌編集者組織委員会において作成過程にあった「医学雑誌編集ガイドライン(案)」と重なる箇所があるとの見地から日本医学雑誌編集者組織委員会との相互交流がなされるようになった。2014年12月の「医学雑誌編集ガイドライン(案)」では、一部はCOIガイドラインを引用した。論文におけるCOI状態の開示の場所としてはLancet 2014での例を挙げて、Methodsの項の最後に詳しく記述する方法を示した。利益相反は経済的関係のみではないことをWAMEを用いて紹介した。
 臨床試験や臨床試験登録における“sponsor”の日本語訳は複数存在し混乱をきたしている。WHOのInternational Clinical Trial Registry Platform(ICTRP)では“The Primary Sponsor may or may not be the main funder”とsponsorとfunderを区別している。一方米国のClinicaltrials.govはsponsorが双方の意味で用いられCOI管理上好ましくない。そこでCOI委員会とも相談し合意した、sponsor:主宰者、funder:資金提供者の訳を示した。

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