日本医学雑誌編集者会議 Japanese Association of Medical Journal Editors

トップページへ戻る

議事要旨

第8回日本医学雑誌編集者会議(JAMJE)総会・第8回シンポジウム:シンポジウム

臨床研究と疫学研究のための国際ルールの動向
―ICMJE Recommendations, WAME principles, EQUATOR networkを中心に

中山健夫(京都大学大学院医学研究科健康情報学教授)

 1991年の根拠に基づく医療(EBM)の誕生を契機に、人間(集団)を対象とする科学である疫学とその手法を用いた臨床研究の意義が広く認識されるようになった。相前後して学術情報の質・透明性の向上への意識が高まり、国際医学雑誌編集者会議(International Committee of Medical Journal Editors:ICMJE)、世界医学雑誌編集者協会(World Association of Medical Editors: WAME)の活動も発展した。
 各種研究の執筆指針は、ランダム化比較試験を対象とするCONSORT声明(1996年)に始まり、近年、EQUATOR networkとして、様々な研究デザインを対象に整備が進んでいる。これらは、著者・共著者、査読者、編集者の協働作業である論文publicationの過程をより良いものとする健全で建設的な学術コミュニケーションのツールであり、その理解と活用には、疫学や臨床研究の知識が基盤となる。本講演ではこれらの現状と展望を概観する。

新しいウィンドウが開きますスライド資料(3.44MB)