日本医学雑誌編集者会議 Japanese Association of Medical Journal Editors

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議事要旨

第10回日本医学雑誌編集者会議(JAMJE)総会・第10回シンポジウム:総会

医学用語管理委員会から

大江和彦(日本医学会医学用語管理委員会委員長)

 日本医学会の医学用語管理委員会はこの委員会名で設置されて約70年を迎える歴史ある委員会である。最近の動きとして、一般社会で使われる医学用語としての医学専門用語のあり方を一般の方々とともに議論することが増えてきた。たとえば脊山前委員長の時代には公開シンポジウムが複数回開催され、奇形という表現をめぐる医学用語のあり方、遺伝学用語に関する問題(優性と劣性を、顕性と潜性に変更するかどうか)などが議論された。
 今後の委員会の課題として、デジタルトランスフォーメーションやAI時代に医学用語辞典がどうあるべきかを議論していく必要がある。特に、医学専門用語の日本語表現を分科会横断的に標準化する調整機能をもった体制、医学領域での重要な専門用語資源としてデータベースを整備し公共財化していくこと、そして一般社会とのコミュニケーション手段としての医学用語表現のあり方を検討していくことが重要である。

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