日本医学雑誌編集者会議 Japanese Association of Medical Journal Editors

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議事要旨

第10回日本医学雑誌編集者会議(JAMJE)総会・第10回シンポジウム:シンポジウム

事例報告 プレプリントの利活用に向けたJ-STAGEの取り組み

加藤斉史(日本医学雑誌編集者組織委員会オブザーバー/国立研究開発法人科
学技術振興機構(JST)情報基盤情報部研究成果情報グループ調査役)

 海外の動向からプレプリントによる研究成果の早期公開が急速に普及していることが伺える。現在、JSTでは日本語でも投稿できるプレプリントサーバが有用ではないかと考え、J-STAGE発行機関や学識者にヒアリングを行い、プレプリントサーバに求められる機能を検討している。
 ヒアリングでは日本語のプレプリントに一定の読者はいる、海外プリントサーバは運営方針が不明であり日本にあると安心できる、投稿前に意見がもらえるオープンな議論ができるのが理想といった肯定的な意見があったが、一方で質の担保がされていないプレプリントが乱立するのは怖いという懸念も少なからずあった。
 そのため、投稿はアカウント登録者に限定する、投稿時にチェック担当者による体裁のチェックや類似性チェックといった最低限のチェックを行うことを検討している。こうした検討を反映したプレプリントサーバを早期に構築できるよう努める。

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