日本医学雑誌編集者会議 Japanese Association of Medical Journal Editors

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議事要旨

第11回日本医学雑誌編集者会議(JAMJE)総会・第11回シンポジウム:シンポジウム

医学雑誌の査読:概要・現状・問題点

北村 聖(東京大学名誉教授/地域医療振興協会顧問)
北川正路(東京慈恵会医科大学学術情報センター課長)

 医学の査読は、雑誌の信頼性の保証・向上のためのシステムであり、査読過程には、関与者全てが責任を持ち、倫理的に対応する。医学雑誌は、査読方針を策定・公開・遵守するとともに、編集者と査読者の間の適切なコミュニケーションを図ることにより、公正性があり、編集スケジュールに従った査読を進めることが可能となる。
 最近の査読に関する話題として、査読偽装、投稿数が増加しているCOVID-19関連の論文の査読、適切な査読が実施されているかが疑われる悪徳雑誌、査読前の草稿原稿であるプレプリントの普及などへの対応が挙げられており、査読については、常に、新たな課題への取り組みが必要となる。
 JAMJEには、査読の概要、現状、問題点に関して、編集者、査読者などの間の意見交換の機会を設けたり、ガイドラインに加筆したりすることが求められている。

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