第12回日本医学雑誌編集者会議(JAMJE)総会・第12回シンポジウム:総会
日本医学会医学用語管理委員会報告
大江和彦(日本医学会医学用語管理委員会委員長)
医学用語管理委員会のこの1年の活動から主な部分を報告する。まず長く検討してきた遺伝学用語の優性・劣性を顕性・潜性に公式に変更するお知らせを23年1月に分科会に発出し、医学用語辞典Web版も修正を反映した。23年度に開催された同委員会では資料のとおりいくつかの用語の変更の是非、変更要望、新たな訳語や呼称提案があった。また3つのワーキンググループ(遺伝学用語改訂に関するWG、用語表記基本指針策定WG、不適切語を含む医学用語の検討WG)で継続して検討が行われた。
最近の動きとしては、患者や一般の方々から医学用語に対する意見が寄せられることが出てきており、医学関係者だけでなく意見を聴取する必要性が出てきていることである。同委員会でもこうした流れを受けいれていくことが必要であろう。最後に国際疾病分類ICD11告示に向けて日本語訳語の分科会調整が行われ、ほぼ固まりつつあることが報告された。
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