第2回日本医学雑誌編集者会議（JAMJE）ならびに日本医学会分科会利益相反会議 合同シンポジウム：シンポジウム
医学系研究機関における組織COI管理ガイダンス：臨床研究とInstitutional COI
苛原 稔（全国医学部長病院長会議臨床研究・利益相反検討委員会委員長／
徳島大学大学院医歯薬学研究部長）
産学連携活動で厳重な管理を求められる「Conflict of Interest;COI、利益相反」では、個人COIとともに組織COI（Institutional COI;iCOI）の重要性が注目されている。
米国ではアカデミア団体から2002年に「iCOIガイドライン」、2008年に「iCOI管理ポリシー」が公表され、2013年にInternational Committee for Medical Journal Editorsは論文公表時にiCOIの開示を求めるところとなっている。しかし、我が国ではiCOIへの対応はほとんどなされておらず、喫緊の課題となっている。
そこで、全国医学部長病院長会議では平成30年5月に「医学系研究機関にかかる組織COI管理ガイダンス」を公表し、アカデミアでのiCOIの基本的な考え方を示し、医学系研究におけるCOIマネージメントのなかでiCOIの重要性を明確にした。
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