日本医学雑誌編集者会議 Japanese Association of Medical Journal Editors

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議事要旨

日本医学会臨床部会利益相反委員会ならびに日本医学雑誌編集者会議(JAMJE)合同シンポジウム:シンポジウム

国内学会におけるCOI管理の現状報告

高後 裕(旭川医科大学消化器・血液腫瘍制御内科学教授)

 日本医学会108分科会に,COI対応の現状についてアンケートを実施,107分科会より回答を得た.COIに関する指針と運用のための細則を策定,施行しているのは23分科会である.残りの分科会は現在実施していないが,うち平成22,23年度に策定予定の分科会は40分科会であった.
 さらに,実施中または施行のための指針・細則の検討を開始している分科会で,COI管理の委員会を独立して設置しているのは29分科会である.奨学寄附金(委任経理)を申告の対象としているのは32分科会であり,申告の範囲に1親等以内の親族を含めているのが22分科会である.また,講演会等の発表者に開示を義務付けているのは28分科会であり,違反者への対応について指針・細則で規定を設けているのは26分科会で,分科会発行の学術雑誌への論文発表に対するCOI開示法について投稿規定に明示しているのは46分科会であった.
 今後,COI管理は急速に実施されていくと考えられる.

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