日本医学会臨床部会利益相反委員会ならびに日本医学雑誌編集者会議（JAMJE）合同シンポジウム：シンポジウム
アカデミアが行うCOI管理と製薬企業の対応について
花輪正明（日本製薬工業協会医薬品評価委員会副委員長）
医薬・薬学の科学技術の進歩はめざましく，その発展から国民が受ける保健衛生上の恩恵は極めて大きいと考えている．
医薬品開発には産学連携が不可欠であり，産学連携による研究成果を社会に還元していくことは極めて重要である．産学連携が盛んになればなるほど，公的な大学等と製薬企業との関係は深くなり，「COI」への懸念を否定出来なくなる．COIそのものは直接的には医師や研究者に係わるものであるが，製薬企業は研究費や奨学寄附金を提供する側であり，COIの観点からは医師や研究者の相対として存在することから，製薬協もCOIマネジメントの必要性を認識している．
そのため製薬協は「利益相反への留意事項」をまとめ，会員会社における周知徹底を行ってきた．その上で現在，より踏み込んだ取り組みの検討を行っており，それらにより今後とも円滑な産学連携を推し進めていきたいと考えている．
スライド資料（260KB）
