日本医学会は、明治35年(1902年)4月2日、第 1 回日本聯合医学会(後に日本医学会と改称)を上野の東京音楽学校において開催したことに始まり、4 年毎に日本医学会総会を開催する活動を続けております。現在は、141の加盟学会からなり、全学会の会員数の総和は100万人を超える団体で、本年、創立120周年を迎えることになりました。この間、太平洋戦争敗戦後に日本医師会と統合、日常的に活動する組織となり、2014年には学術団体として法人化、そして今、新型コロナウイルス感染症パンデミックと遭遇等と色々のことを経験してきました。この機会に、わが国の近代医学の黎明期からこれまでの歴史を振り返り、真摯に評価・検証し、未来に向けてあるべき方向を検討することは、我々に与えられた使命と考えられます。是非、皆様と共に考えていきたいと思います。
日本医学会長 門田守人
全516ページの記念誌を、2022年4月2日(土)に発刊しました。
4月5日(火)、PDF(完全版)を当ホームページで公開しました。
Ⅰ | ⽇本医学会の120年と⽇本の医学・医療のあゆみ |
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Ⅱ | ⽇本の医学教育の歴史と⽇本医学会 |
Ⅲ | 社会と共に歩んだ⽇本の医学の歴史と⽇本医学会 |
Ⅳ | ⽣命科学の進歩と⽇本医学会 |
Ⅴ | ⽇本医学会138分科会の歴史 |
Ⅵ | 最近の委員会活動 |
Ⅶ | 資料 |
13:00〜
司会挨拶 | 苅田 香苗(杏林大学医学部教授 衛生学公衆衛生学) |
開会挨拶 | 門脇 孝 (国家公務員共済組合連合会 虎の門病院院長/日本医学会副会長) |
13:05〜
式辞 | 門田 守人(日本医学会長) |
祝辞 | 中川 俊男(日本医師会長) |
祝辞 | Dr. Ji-Tae Choung ( The 24th President of the Korean Academy of Medical Sciences ) |
13:30~
坂井 建雄(記念誌委員会委員長/順天堂大学保健医療学部特任教授) 日本医学会120年の歩みは、日本近代医学の歴史そのものである。戦前には定期的な学術講演会として医学系の学会を生み出し、戦後には日本医師会と合流して恒常的な組織となり、平成期にはアカデミアとしての責務のために独立した法人格を得た。 |
14:00~17:10
座長 | 磯 博康(国立研究開発法人国立国際医療研究センター国際協力局グローバルヘルス政策研究センター センター長/日本医学会副会長) | |
座長 | 門脇 孝(国家公務員共済組合連合会 虎の門病院院長/日本医学会副会長) |
飯野 正光(「未来への提言」作成委員会委員長/東京大学ニューロインテリジェンス 国際研究機構 機構長特別補佐/日本医学会副会長) |
遠山 千春(東京大学名誉教授) 人口増大と経済発展に伴い、地球環境は復元力を失う危機に瀕している。その結果、ヒトと野生生物の生存基盤が脅かされ、社会的格差による健康問題も生じている。現状認識、未来動向、及び医学医療の寄与について話題を提供したい。 |
稲垣 暢也(京都大学大学院医学研究科教授 糖尿病・内分泌・栄養内科学) わが国は現在、出生率の低下と寿命の延長により、かつて経験したことのない超高齢・少子化社会と急速な人口減少を迎えている。本講演では、現在の課題について述べるとともに、持続可能で幸せな社会の実現を目指し、未来に向けた提言を行う。 |
宮園 浩平(東京大学大学院医学系研究科卓越教授 分子病理学) わが国の医学研究は急速に発展し、研究水準は世界レベルに並ぶと考えられる。本シンポジウムでは我が国の研究力のさらなる向上にむけて、研究体制の充実、医学研究者の確保、社会との対話の促進について議論し、未来の医学・医療について展望を述べたい。 |
門脇 孝(国家公務員共済組合連合会 虎の門病院院長/日本医学会副会長) 医学・医療技術の進歩は、社会の理解や受容の水準を超えるスピードで発展し、様々な倫理的課題への対応が必要となっている。医療倫理・研究倫理を深化させる上で、医師・研究者、患者・被験者、社会がそれぞれの立場と意見を共有しかつ尊重しあい適切に合意形成を行うプロセスが今まで以上に重要となろう。 |
齊藤 光江(順天堂大学大学院医学研究科教授 乳腺腫瘍学講座) 120年後を予測することは、未踏の地を歩む軌跡を想像するに近いが、私達の子孫に、何を大事にし、何処に向って欲しいか、時代を超えて医療とはどうあるべきかという問いに答えを見出そうと奮闘した結果を報告したい。 |
16:05~17:00
飯野 正光(「未来への提言」作成委員会委員長/ 東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構 機構長特別補佐/日本医学会副会長) |
17:05~17:10
閉会の挨拶 | 名越 澄子(埼玉医科大学医学部総合医療センター教授 消化器・肝臓内科) |
2022年4月2日開催の記念シンポジウムにおいて発表した提言に、さらに日本医学会に加盟する全ての分科会から寄せられた意見を可能な限り取り込んだ最終版「未来への提言」を取りまとめました。下記ボタンから全文をご覧いただけます。
はじめに | |
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序章 | 「未来への提言」発出にあたって |
第1章 | 地球規模の健康問題への対応 |
第2章 | 超高齢・少子化社会への対応 |
第3章 | 研究力の向上 |
第4章 | 医療倫理・研究倫理の深化 |
第5章 | 医療のあり方 |