日本医学会分科会利益相反会議

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議事要旨

日本医学会COIマネージメント研修セミナー

COI指針違反防止に向けた教育・研修マネージメント

高後  裕(旭川医科大学教授)

 COI違反の防止が根づくためには、指導者の育成と各構成員に対するCOI指針の教育・研修が欠かせない。根幹は、(1)透明性、(2)世界的標準化、(3)説明責任、(4)世論の認識に関する理解にある。日本医学会および全国医学部長病院長会議では、各々ガイドラインを制定、具体的な教育カリキュラムを設定、実行することを求めている。その内容として、倫理教育の一環としてのCOI教育の導入、学術集会での講演やシンポジウム、教育セミナー、専門医や認定医資格認定のための教育プログラムへの具体的なCOI違反事例をもととしたワークショップや研修セミナー、e-learningの導入等がある。
 その際、特に大学・病院では倫理委員会(医学研究)、各分科会では編集委員会(出版)との密接な連携が不可欠である。医師はもとより、職員、学生、大学院生がCOIに関する基本的知識を共有、広く違反防止の意識向上に努めるとともに、教育・研修のアウトカムを検証していくことが重要である。

スライド資料(PDF/957KB)