日本医学雑誌編集者会議 Japanese Association of Medical Journal Editors

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議事要旨

第4回日本医学雑誌編集者会議(JAMJE)・第4回シンポジウム:シンポジウム

臨床試験登録について

木内貴弘(東京大学医学部附属病院大学病院医療情報ネットワーク(UMIN)研究センター教授)

 臨床試験登録とは、臨床試験の研究計画の概要を事前に第三者機関に登録し、インターネットで公開することである。日本では、「臨床研究に関する倫理指針」により、侵襲性を有する介入を伴う臨床研究を実施する際には臨床試験登録が事実上必須である。このため、臨床研究論文を掲載する医学雑誌の編集者は、雑誌の投稿規定に臨床試験登録の必要性について規定する必要がある。また、該当の臨床研究の論文の審査を始める前に、臨床試験登録サイトにアクセスして、実際に臨床試験登録がなされているかどうかの他、登録時期、変更履歴についても確認する必要がある。
 臨床試験登録制度は、まだ歴史が新しい。このため、編集者が意識的にチェックしないと、「臨床研究に関する倫理指針」に反する臨床研究がIRBによって承認され、論文が投稿、ピアレビューを受けて、誰も気が付かないうちに出版されてしまう可能性があるので注意する必要がある。

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