第7回日本医学雑誌編集者会議(JAMJE)総会・第7回シンポジウム:総会
医学用語管理委員会より
脊山 洋右(日本医学会医学用語管理委員会委員長)
日本医学会では2014年4月1日に「医学用語辞典(Web版)」を一般公開した。2007年に第3版を出版したのが最後の冊子体であるが、以後はWeb上で展開してきて、2013年6月に英和版と和英版を統合して「医学用語辞典(Web版)」となったが、今後は誰でも使えるようになった。
そこで医学雑誌への投稿にあたっては、「用語は分科会の用語集と共に、医学用語辞典に準ずる」という規定にしていただきたい。
その他、各分科会等からも幾つかの申し出があった。例えば「prevention」と「precaution」という英語に対して日本語が共に「予防」で良いのかという疑問や、「障害」という用語をほかの言葉に置き換えてはどうかという要望である。
また、用語を普及させることの難しさについて、「蛋白質」を例に話したい。学術用語集医学編では2003年にカタカナ書きにすると決め、医学用語辞典でも2007年に「タンパク質」としているが、「日本人の食事摂取基準」に「たんぱく質」と記載されているために食品関係では平仮名書きが使われている。
医学用語管理委員会では医学用語の整合性を図る努力を続けている。
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