研究倫理教育研修会

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議事要旨

第2回研究倫理教育研修会

オーサーシップの問題点―著者資格と研究不正―

北村  聖(東京大学大学院医学系研究科附属医学教育国際研究センター教授)

 国際医学雑誌編集者委員会(International Committee of Medical Journal Editors ICMJE)は従来の投稿統一規定に代えて、2013年に「Recommendations for the Conduct, Reporting, Editing, and Publication of Scholarly Work in Medical Journals」という推奨規定を公表した。その中で、著者資格がいままでより厳格に規定され、以下の4点をすべて満たすものとされた。
1.研究の構想およびデザイン、データ取得、データ分析および解釈において相応の貢献があり、
2.論文作成あるいは重要な知的内容に関わる批判的校閲に関与し、
3.出版原稿の最終承認をし、
4.研究のすべての面に対して説明責任を負うことへの同意(研究のすべての部分における正確さと公正さに関する疑問が、適切に調べられ、解決されたことを保証できる)するもの
特に最後の説明責任は重要で、論文の真正性に関してすべての著者が責任をもつことが明記された。

スライド資料(PDF/2.73MB)