研究倫理教育研修会

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議事要旨

第4回研究倫理教育研修会

閉会挨拶

飯野 正光(日本医学会副会長)

 基礎医学系の副会長の飯野です。本日はたくさんの分科会の代表の先生方にお集まりいただき、しかも長時間にわたってこの研修会に参加していただきまして、本当にありがとうございます。また、座長の先生を含めて6名の演者の先生方に、難しい内容のことを非常に分かりやすくお話しいただきまして、ありがとうございました。
 日本医学会のミッションは医学研究の促進でありまして、もちろん促進してそれを発表していかなければいけないわけですけれども、同時に、やはり社会からの信頼を得ないといけないということで、研究倫理あるいは発表倫理が重要になり、また最近は、先ほど大変話題になりました臨床研究法という規制なども必要になってきています。
 ただ、これが研究者を委縮させることになってはいけないということはもちろんありまして、本日はそういう視点からそれに対する対策、あるいは支援に関して具体的な方策等についてご発表いただきました。「医学研究発表の質と信頼性の確立」というテーマを決めるときに、信頼性の回復ということよりは一歩進んで、やはり質と信頼性を確立していきたいという、少し前向きな希望も込めて、本日のテーマに決めさせていただきました。そのような方向に進めばよいと思っています。
 また、先ほど浅井委員からは、社会への発信をしたほうがよいのではという、大変貴重なご意見をいただきました。確かにクローズドの議論ももちろん重要であるけれども、いろいろな形で、日本医学会・日本医学会連合としても、社会に発信するようなことを考えていければと思っています。
 そういうことで、これを契機にして、各分科会の代表の先生方には所属の学会にお戻りいただいて、ぜひフィードバックしていただければと思います。本日は長い間どうもありがとうございました。