研究倫理教育研修会

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議事要旨

第5回研究倫理教育研修会

「日本医学会 医学雑誌編集ガイドライン 第2版」について

北村  聖(東京大学名誉教授/地域医療研究所シニアアドバイザー)

 医学雑誌編集ガイドライン第1版は2015年(平成27年)3月に刊行された。このガイドラインは各編集者の支援になったものの改訂の要望も多くなってきた。要望の原因、あるいは改訂の目的を考えると以下のことが挙げられる。
○医学雑誌編集の国際標準への対応
○発表倫理、指針・法令の動向への対応
○利益相反委員会や研究倫理委員会との連携
○医学雑誌編集をめぐる現状への対応
 科学論文の捏造・盗用や電子出版による悪徳雑誌などの対応
○国際標準への対応
 医学雑誌編集者国際委員会(ICMJE)などへの対応
 これらに対応するために編集ガイドラインを改訂することにした。現時点において改訂が必要と思われる事項として
1. ICMJE Recommendationsに関する事項
2. オープンアクセス出版、学術リポジトリ公開に関する事項
3. 査読に関する事項
4. オーサーシップに関する事項
5. 論文撤回に関する事項
6. 重複出版に関する事項
7. ミスコンダクトが判明した際の対応に関する事項
8. 悪徳雑誌への注意喚起に関する事項
9. 臨床試験データ登録・共有に関する事項
10. 報告ガイドラインの利用に関する事項
11. COIに関する事項
などが考えられる。

スライド資料(PDF/1.55MB)