研究倫理教育研修会

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議事要旨

第8回研究倫理教育研修会

臨床研究の有益性向上を目指したチェックリストの有効活用

南 学(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)

 わが国の創薬力や臨床研究論文の国際的な地位は、注目度の点で主要国から取り残されつつあるのが現状である。今般、日本の臨床研究力の底上げと国際評価の向上を図る目的で、「臨床研究有益性向上会議」(公正研究推進協会)では、「質の高い臨床研究を計画する方のためのガイダンスとチェックリスト」(観察研究用及び介入研究用)を作成した。研究者による臨床研究の計画段階から、倫理委員会による研究審査での利用を想定し、現在Web上で無料公開されている。
 研究計画の科学性や有益性の向上を目指し、チェックリストでは、臨床研究の各カテゴリーの特徴や注意事項、重要な用語等について、事例を多く用いて分かりやすく解説を行い、利用者の目的と用途に応じて様々な使い方が出来るように工夫を凝らした。一方、内容や構成については、最新の動向を反映し、利用者からのフィードバックを通じて継続的に改善していくことが必要であり、今後幅広い活用を目指し周知啓発を進めたい。

スライド資料(PDF/1.63MB)