研究倫理教育研修会

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議事要旨

第9回研究倫理教育研修会

日本の学術誌のオープンアクセスの現状とJ-STAGEの取り組み

小川ゆい(国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) 情報基盤事業部研究成果情報グループ副調査役)

 オープンアクセス(OA)とは、公衆に開かれたインターネット上において、論文等を無料にて公開し、様々な二次的利用の範囲に関するライセンス情報を明記することで、誰もが障壁なく閲覧・利用できることを指す。内閣府の方針により、即時オープンアクセスが2025年度公募から一部の公的研究費による研究成果の公開において義務付けられたこともあり、昨今、OAについて学協会も注目している。
 JSTが運営する電子ジャーナルプラットフォーム「J-STAGE」では、約83%の登載誌が無料で論文を公開しており、そのうち約15%は二次利用についても許可している。IS4OAが運営する世界のOAジャーナルのディレクトリ「DOAJ」全収載誌に対する日本の学術誌の割合は他の国と比べると若干低い。J-STAGEでは事業目的にOAの推進を掲げており、OAジャーナルへの転換や即時オープンアクセス方針への対応に関して、セミナーやウェブ等での情報提供や、コンサルティングを提供しているので、ぜひご活用いただきたい。

スライド資料(PDF/1.32MB)