研究倫理教育研修会

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議事要旨

第9回研究倫理教育研修会

『医学教育』誌のオープンアクセス化と投稿規程改定

武田裕子(順天堂大学大学院医学研究科 医学教育学教授)

 日本医学教育学会は、「わが国の医学教育に関する教育の充実・発展ならびにその成果の普及を目的」として1969年に設立。機関誌『医学教育』を1970年に発刊した。「医学教育の向上、未来の医学教育を担うリーダー育成、研究活動と国際貢献の活性化」を推進している。
 学会誌の役割は時代とともに変化し、学術出版のあり方も多様化している。こうした変化に対応し、医学教育における学術的な発展に資するため、『医学教育』は2025年1月に投稿規程を全面的に改定し、オープンアクセス誌となった。投稿資格は学会員に限らない。J-STAGEのプラットホームを活用し、掲載費用は聴取していない。
 新投稿規程はICMJEによる勧告を遵守し、AI支援ツール・技術利用に関する記述を盛り込んだ。倫理規定を別項目で掲載し、査読者向けガイドラインを作成した。56巻2号のEditorialにて、本誌が担う役割と学会員、投稿者および読者にとっての意義を、編集委員の発言を引用しながら解説している。

スライド資料(PDF/2.59MB)