
土岐祐一郎(日本医学会・日本医学会連合 利益相反委員長)
現在、「COI管理ガイドライン 2022」「診療ガイドライン策定参加資格基準ガイダンス 2023」に従って分科会でのCOIマネージメントが行われている。委員会では定期的にCOI管理アンケートを行っており、今回は2024年12月に施行し143分科会中129分科会(90.2%)より回答を得た。項目としては1.分科会の組織COI、2.会員のCOI管理の登録システム、3診療ガイドラインのCOI、4.英文雑誌におけるCOI申告、5.アカデミックCOIの項目に重点を置いた。
多くは医学会の方針に沿ってCOI管理されているが、分科会の組織COIの開示、診療ガイドラインにおけるCQごとのCOIの公開などは、まだ実施されていない分科会が多かった。また、近年英文誌においてCOI申告書を提出しない雑誌が増えていることは憂慮された。国民の目は厳しくなってきており、分科会おいてはなお一層適切なCOI管理に努められることを期待したい。
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