お知らせ

平成25年8月29日

バルサルタン論文不正問題に関する日本医学会の見解

日本医学会長
髙久 史麿

 バルサルタン論文不正問題に関しては、京都府立医大、慈恵医科大から調査結果の報告書が提出されており、論文作成の過程で何らかの不正な操作が行われた事が明らかにされている。ただ、バルサルタンの臨床研究が開始されてから10年以上経過しており、関係者の中にはすでに退職した方もおられるため、その詳細は不明である。しかし、今回の一連のバルサルタン論文不正問題はわが国の臨床研究の国際的な信頼性を著しく低下させた事は間違いない事実である。その意味で、現在わが国の臨床研究は危機的な状況にあるといえよう。
 本件に関してノバルティス社の社員の関与が利益相反と関連して問題となっているが、各分科会を統括する立場にある日本医学会は、問題となった論文の主任研究者の責任が最も重いと考えている。それと共に共同研究者として論文に名を連ねている研究者にもそれなりの責任があると考えている。
 我々日本医学会に属するものは、再びこの様な論文の不正事件をおこさない様にという決意を新たにすべきである。

このページのTOPへ